●駆動系のボルトとナット交換
 
 駆動系の一斉点検の際に、プロペラシャフトの固定ボルトがレンチをかけただけでモロっとモゲました。錆び付いたボルト類がねじ切れたのではなく、応力やひずみが繰り返し加わった結果の疲労破断です。幸い新品を注文してありましたので、お疲れだったリアドラムの固定ナットと合わせて一気に交換しました。
 脱着の頻度が高い箇所やインパクトレンチを多用して無茶な締め付けをされている場合はスプリングワッシャーをはじめとしてマズい状態のものが少なくありません。ボルトやナットもオイルやタイヤと同じく消耗品ですから、特に旧いクルマには有効な整備だと思います。勿論、ボルト・ナット・ワッシャーを交換するだけでなく、ネジ山修正やタッピング、グリースアップで適切に作業します。これでサスペンション関連と合わせてボルト類が新しくなりました。地味で誰の目にもとまらない箇所ですが、気持ちが良いものです。

参考締め付けトルク
ドラム固定ナット 500〜800kg-cm
プロペラシャフト 280〜350kg-cm